薬学部_学部ガイド2025
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■本コースで学修する専門教育科目■本コース専攻者が目指す薬剤師像■専門の資格を有したプロフェッショナルな教師陣■■ 我が国ではがんの罹患数と死亡数は増加し続けていて、医療現場においては以前にも増して重要な疾患となっています。そこで本学部の「がん薬物治療学コース」は、入学早期の段階からがん治療に関する正しい知識を身に付けるために、他大学に先駆けて設置されました。コースではその基礎および薬剤師が臨床現場でどのように関わっているかを学んでもらい、卒後はがん治療分野で活躍できる薬剤師となってもらいたいと願っています。 コース専攻者の「❶コース専攻専門教育科目」および「❷専門教育科目の中のコース必修科目」は以下の通りです。❷臨床検査学❷個別化医療薬学演習 ❷薬学臨床推論基礎 このコースでは臨床現場で必要とされる薬物療法に関する実践的な知識を幅広く学びます。そのため薬剤師に必要とされる薬物療法に関する知識だけでなく、これから必要とされる「患者をみる力」を習得できます。その結果として、特に“がんの薬物療法に強い”、“卒業後に即戦力となる”薬剤師になることができるでしょう。さらに本コースで学んだ高度な知識と技能は、大学を卒業後、将来的にがん指導薬剤師やがん専門薬剤師などの認定薬剤師*になる際に大きな助けにもなるはずです。*このコースを終了しても認定薬剤師になれるわけではありません。認定薬剤師になるためには卒業後の実務経験が必要です。 日本医療薬学会が認定するがん専門資格の中には、「■がん専門薬剤師」と「■がん指導薬剤師」があります。本コースでは、■がん専門薬剤師または■がん指導薬剤師の資格を有した薬学部教員を中心に講義や演習を実施しています。1年次❷腫瘍感染症薬学入門 ❷解剖学演習2年次❷生化学 ❷免疫学 ❷患者アセスメント薬学演習3年次❶がん疫学演習 ❷感染症薬学 ❷公衆衛生学 ❷薬毒物代謝学 ❷薬理・薬物治療学Ⅲ ❷薬理・薬物治療学Ⅳ4年次❷薬学臨床推論基礎 ❷薬理・薬物治療学Ⅴ ❷腫瘍薬学 ❷薬理・薬物治療学Ⅵ ❷感染制御学演習 ❷疫学研究演習5年次❶がん緩和ケア演習 ❶がん治療管理学演習 ❶がん患者アセスメント演習6年次❷先端治療学 ❷薬物療法評価学がん専門薬剤師高度化するがん医療の進歩に伴い、薬剤師の専門性を生かしたより良質かつ安全な医療を提供するという社会的要請に応えるため、がん薬物療法等について高度な知識・技術と臨床経験を備える薬剤師として認定されています。 がんは患者とその家族の人生に大きな影響を及ぼす疾患の一つです。そのため患者・家族には支えてくれる人が必要であり、薬剤師もその一人です。将来、あなたが患者・家族にとって最良の結果を目指す医療チームの中で、患者・家族と共にがんに立ち向かい、薬の専門家として重要な役割を果たすことが患者・家族の喜びになり、あなたの喜びになることでしょう。そのための第一歩を福岡大学薬学部で踏み出してみませんか。 がん医療が高度化する中で、薬剤師の役割はますます重要になっています。がんの治療はもちろん、副作用への対策、痛みなどのつらい症状を和らげる治療など、薬を上手く使うことでがん患者さんをサポートできることはたくさんあります。研究をしてより効果的な薬の使い方を見つけることも大切な役割です。福岡大学では、臨床経験豊富ながん専門薬剤師が実践的な指導をします。一緒にがんの患者さんを支える薬剤師を目指しませんか。がん専門薬剤師の育成および指導などを行える上級資格として認定されています。 がんは複雑な病気であり、その理解と対処には広範な知識と高度なスキルが求められます。治療で使用する抗がん薬は高い毒性を有しており、安全かつ効果的な薬物療法を提供するためには、薬剤師による専門的な助言や提案が不可欠です。「がん薬物治療学コース」で学ぶことは、がん患者の命を支え、未来の医療に貢献する素晴らしいチャンスです。同じ志を持つ仲間たちと共に学び、協力し合いながら成長していくことを期待しています。がん指導薬剤師09松尾 宏一 教授緒方 憲太郎 教授林 稔展 准教授内山 将伸 准教授

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