4年次2月 〜 5年次2月QAQAQAQAQA5カ月間の実務実習の流れ薬局実習「薬学共用試験」の目的は? 薬学共用試験センター(http://www.phcat.or.jp)が実施する試験です。6年制薬学教育では、薬剤師としての実践能力を学習するため、医療現場(薬局および病院)での実務実習が行われます。薬学共用試験は、薬剤師資格を持たない薬学生に、この実務実習を行うに足る知識・技能・態度が備わっているか否かを調べる試験です。実務実習では、実際に調剤業務や服薬指導にあたる場合がありますので、それにふさわしい能力を備えているかどうかを事前に評価し、一定のレベルに到達していることが保証される必要があります。 薬学共用試験とはどのような試験ですか? 薬学共用試験には、コンピュータを利用して薬剤師としての基本的知識を試験するCBT(Computer Based Testing)と、調剤業務や服薬指導等の技能・態度を試験するOSCE(Objective Structured Clinical Examination)の2つの試験で構成されており、どちらも合格した学生だけが実務実習に参加できます。これらの試験では、全国の受験生への公平・公正を期すため、薬学共用試験センターから派遣されるモニター員が試験に立ち会うこととされています。さらにOSCEでは、薬局や病院勤務の薬剤師などが大学外の評価者として試験に参加します。 なお、福岡大学では、4年次の必修科目である特別講義と実務実習事前学習で薬学共用試験対策をしています。また、薬学教育センター(12ページ)のサポートによる学修支援体制も整っています。薬学共用試験を受けるのは、いつですか? 5年次で実務実習に参加する前に、薬学共用試験に合格しなければなりません。そのため、4年次生の後期に薬学共用試験を受けます。福岡大学の場合、CBTもOSCEも、おおむね12月〜1月に本試験、2月に再試験を実施しています。実務実習とは何ですか? 6年制の薬学教育カリキュラムでは、医療人としての倫理・教養、課題発見能力・問題解決能力、そして臨床実践能力を身に付けるためのカリキュラムの充実が図られ、薬局・病院における長期実務実習が義務化されています。薬学実務実習の在り方・目標は、「薬剤師として求められる基本的な資質」の習得です。実習は、それまで薬学部で学んできた知識・技能・態度を基に臨床現場で「基本的な資質」の習得を目指し実践的な臨床対応能力を身に付ける参加・体験型学習です。 4年次に大学での実務実習事前学習を終えた後、5年次に実務実習として薬局で11週間、その後、病院で11週間、合わせて5カ月間の実習に参加します。4年次の2月下旬から5年次の2月中旬までの1年間を4期に分け、連続する2期分を使って実習します。実務実習に参加していない期間は、大学で卒業研究を遂行します。実務実習を受けるために、大学または帰省先から非常に遠い医療機関まで通わなければならないのでしょうか? 福岡大学には福岡大学病院と福岡大学筑紫病院と福岡大学西新病院があり、半数以上の学生がそこで病院実習を受けることになります。それ以外の学生は、自宅近くの病院で病院実習を受けることになります。また、帰省先近くの病院で病院実習を受ける学生もいます。薬局実習は大学近くの福岡市薬剤師会薬局や民間薬局あるいは自宅や帰省先にほど近い薬局で受けることになります。いずれも病院・薬局実務実習地区調整機構を通じて、できるだけ交通手段等に困らないような施設で実習を受けられるように配慮しています。実務実習を受けるために、授業料等の学費とは別に費用が徴収されるのでしょうか? 福岡大学薬学部では徴収しません。学費の中に含まれています。地域における幅広い薬剤師業務について体験し、11週間コミュニケーション能力や問題解決能力を養います。福岡大学 薬学部 Webサイト›チーム医療などの医療現場における薬剤師の役割を体得するとともに、11週間臨床に係る実践能力を養います。病院実習15薬学共用試験についてQA実務実習について
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