DEACB考える力を育てよう。〈研究テーマ〉環境・エネルギー経済学 / オペレーションズリサーチ 産業経済学科では、2年次生からゼミに所属できます。私のゼミでは、2年次には学生同士でのディベートを行います。私が大学生時代に所属していたゼミでは、毎年夏休みに他大学のゼミと合同でディベート大会を行っており、それが思考力やディスカッション能力を伸ばす良い訓練になった経験から、自分のゼミでも取り入れています。ディベートのお題としては、経済学に関連するものから、環境・エネルギー問題に関連するものまで幅広く扱います。毎回のディベートでは、賛成派と反対派に分かれてプレゼンと議論を行い、それを聞いた学生たちの投票により毎回勝敗を付けて優勝を争います。 3・4年次には、各自の興味に合わせて卒業論文を作成していきます。論文のテーマとしては特に制約は設けず、環境問題や地方の人口減少、あるいは、自分が卒業後に行きたい業界について分析する人もいれば、バイト先など身近なことから着想を得て分析を行う人もいます。過去にゼミに所属した学生の紹介をすると、その学生はアパレルの店舗でアルバイトをしており、将来はその店舗を運営する本社に就職したいという目標を持っていました。そこで、卒業論文としてその企業の財務データを読み解き、他のアパレルブランドと比較した際にどのような強みと弱みがあるのかを分析しました。店舗という現場も知っていて、なおかつ経営者の目線でも会社運営を考えられる人材は非常に魅力的ですね。その甲斐があったかは定かではありませんが、その学生は見事その企業に就職することができました。「理論や手法の習得だけでなく、現場も知る」ということは、私がゼミで大切にしていることの一つです。 ディベートの表彰式A ゼミ中の何気ない一コマB ゼミでのプレゼンの様子C 卒業式にてD 秋吉台へ日帰り旅行E夏休みに福津の海岸で スパイスカレー作りが趣味で、家には20種類以上スパイスがあります。休日は糸島の海沿いをドライブしたり、ゴルフを楽しんでいます。09身近なところから着想を、データを駆使して科学する。江口 昌伍 准教授産業経済学科江口ゼミ
元のページ ../index.html#11