本学科の目標は、教育と臨床心理の2つの分野を統合的に学ぶことで、人への支援や援助、人間形成とそのケアに貢献することができる人間を育むことにあります。そのためには、常に人と社会に興味をもち、多角的に物事を見て、考え、それを言語化できることが求められます。入学試験では、基礎学力、活動や経験を通じて身に付けた能力、資質、学ぶ意欲などを、多面的・総合的に評価します。 教育学と臨床心理学の2つの分野を学ぶのに十分な基礎学力を有している人教育学と臨床心理学の2つの分野を学ぶ際に前提となる知識として、高等学校までに学習する教科・科目に関する基本的な知識に加えて、私たちが暮らす社会全般に関する基礎的な知識があげられます。人間の心や行動、社会的事象を分析・説明するためには、多角的に物事を見て、考え、それを言語化できる力が不可欠です。その基礎として、国語や地理・歴史・公民等の学習に取り組み、言葉や社会に対する理解を深めてください。また、入試に課されない科目であっても、幅広く学んでいることを望みます。人と社会に興味をもち、新しい学びや出会いに積極的な人これからの社会を生きる私たちは、多様な人びとの考えを柔軟に受け入れられるかが問われます。教育と臨床心理の知識を生かす現場では、「その人らしさ」を尊重し、どうすれば、「その人らしさ」を生かすことができるのかを考えることが求められます。こうした態度を身に付けるためには、自分の考え方の偏りや特徴を客観的に把握することが大切です。高校時代から人と社会に興味を持ち、いろいろな人の意見や考えに触れてください。人と社会に向きあい、課題を発見し、解決にむけて他者と協力できる人教育や臨床心理の知識を生かす現場では、チームとして仕事をすることが求められます。そこでは、自己研鑽を積んだ専門家同士が、相手の意見に耳を傾け、自分の考えを明確に表現しつつ、協力して最善の解決策を見出します。その基礎となるのが、多角的に物事や状況を読み解く力、他者の意見を聞く力、自分の意見を表現する力です。そのためには、人や社会の問題に関心を持ち、日頃から新聞やニュースに接し、友人や先生や家族との意見交換の機会を大切にし、学校の委員会活動や部活動などに積極的に取り組むよう心がけてください。自ら目標を立てて、英語の資格を習得した人や課外活動などで顕著な成果を挙げた人教育や臨床心理の知識を生かす現場では、グローバル化が進展しており、他者と外国語によるコミュニケーションが求められる時代が到来します。それゆえ、たとえば、話す・聞く・書く・読むといった英語の4技能を総合的に活用できることを高く評価します。また、仕事をしていく中では、生涯にわたる自己研鑽が求められますので、自分で目標を立て、スポーツ活動や課外活動等で顕著な成果を挙げた受験生を高く評価します。14教育と臨床心理の2つの分野を統合的に学ぶことで、人への支援や援助、人間形成とそのケアに貢献することができる人間を育むことが目標です。そのために、メンタルヘルスやストレスマネジメント、自己理解や生涯学習、キャリア発達などについて、教育学と臨床心理学の両方の知識や技法を学んでいきます。2年次からは、「学校教員」、「公認心理師」、「キャリアデザイン」の3つの履修モデルにわかれて、将来の進路をみすえて、より専門的かつ実践的な理論と技能を重点的に学んでいきます。それぞれのモデルに応じて、学校現場、病院や福祉施設等の臨床心理の現場、一般企業やNPO等でのインターンシップ実習が用意されています。教育学と臨床心理学の知識や技法を用いて、総合的、実践的な力量を発揮しつつ、実社会の多様な場面で活躍できる人材の養成をめざします。入学者選抜のねらい 人文学部教育・臨床心理学科【学位(教育)プログラム名:教育・臨床心理学】求める人材像(求める能力)知識・理解態度・志向性技能その他の能力・資質ABCD
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