東アジア地域言語学科は、この地域に興味を持って学ぼうとする意欲あふれる人材や、多様な背景を持ち、さまざまな能力を有する人材を国内外から広く受け入れます。 そのために、これまでに培われた基礎学力、活動や経験を通じて身に付けた能力、資質、学ぶ意欲などを、多面的・総合的に評価する多様な入学試験を実施します。高等学校の教育内容を幅広く学修しており、中国や韓国を学ぶに十分な基礎学力を有している人本学科で学ぶ際に必要となる前提的な知識は、高等学校までに学習する各教科・科目に関する基本的な知識です。特に、語学を学ぶ上で、国語力や英語力は外国語習得の基礎となります。また地域研究では、地理や歴史・政治・経済等の社会科目は地域の事情を知る上で基礎的な知識となります。その地域で起こる様々な文化事象を対象にしますので、芸術や理科といった科目を通して現象を観察する視点も身につけておいてください。なお、バランスの取れた人材になるために、入学試験に課されない科目であっても幅広く学んでいることが望まれます。東アジア地域で活躍する国際市民になることをめざし、その力を地域社会のために積極的に活用したいと考えている人情報伝達の飛躍的な発展で、私たちの交流は便利で速くなりましたが、その反面、間違った情報により国家や地域間の誤解も生じやすくなりました。これは私たちの暮らす東アジア地域でも言えることです。身近な、それゆえに影響も大きな互いの正確な理解は、現地の人々と実際に言葉を交わし、その様子を知ることから始まります。本学科は、専門知識にとどまらず、異文化が共生できる方法を考えたり地域社会間の交流へ貢献したいという強い使命感を持った人を歓迎します。このような志向は地域社会に生きる市民として社会の発展を目指す上での基盤となります。自らの視点で物事を考え説明することができる人外国語は実際の運用経験を経て自信がつきます。また地域研究は、現場に立って考える必要があります。その時、自分の考えをその地域の言葉でわかりやすく論理的に説明できること、また多様な意見を聞きまとめる力が求められます。その基礎は、母語としての日本語の聞き取り能力と読解力そして表現力です。高等学校での国語や英語を中心とする言葉の学習はもちろん、日頃から論理的な文章に親しみ、自身の意見を整理し、それを説得的に語ることができるよう心がけましょう。人前で発言できるトレーニングもしておきましょう。主体的な活動により、英語や中国語・朝鮮語等の検定に合格した人やスポーツ活動・競技会等で顕著な成績をおさめた人、または国際交流に積極的に参加した人英語は国際的に必要とされる言語ですが、各地域ではグローバル化において多言語化、多文化化が進んでいます。それゆえ、英語力(話す・聞く・書く・読むの4技能)だけでなく、他の言語文化への理解も必要なのです。本学科では、中国語や朝鮮語を学びます。英語ばかりでなく中国語や朝鮮語の既習者も歓迎します。また、スポーツや各種競技会での活躍や国際交流事業への参加などは、地域交流に関わる上で有効な経験でもあります。それゆえ、学級や学年を離れて様々な人たちと活動を共にする課外活動に積極的に参加し活躍した人についても、評価します。22本学が位置する地域社会やそこに暮らす人々のニーズにこたえ、東アジア地域で主に活躍できる語学力と地域への洞察力を持った市民を育てることがわれわれの目標です。そのための基礎学力や高度な研究能力が身に付くよう、学生の志向に合わせた二つのコースを用意しています。①中国の言語文化・地域事情を学ぶための中国コース、②韓国の言語文化・地域事情を学ぶ韓国コースです。どちらのコースも当該地域の語学の運用力や地域研究の方法をしっかり学び、地域と連携しながら、地域社会の変化や国際交流を発展させていこうとする人材、および卒業後もその態度を維持し続けられる人材の養成を目指しています。入学者選抜のねらい 人文学部東アジア地域言語学科【学位(教育)プログラム名:東アジア地域言語(中国・韓国)学】求める人材像(求める能力)知識・理解態度・志向性技能その他の能力・資質ABCD
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