地球圏科学科は、気圏、水圏、岩石圏、生物圏でおこるさまざまな自然現象に興味を持ち、学びや諸活動を通じて常になぜだろうと考え、疑問に挑戦し続ける意欲あふれる人材や、表現力を含む多様な能力を有する人材を、国内外から幅広く受け入れます。 そのために、これまでに培われた基礎学力、諸活動や経験を通じて身に付けた能力、資質、学ぶ意欲などを、多面的・総合的に評価する多様な入学試験を実施します。 【学位(教育)プログラム名:地球圏科学】高等学校の教育内容を幅広く学び、大学の学びに取り組める基礎学力を有する人地球圏を構成する気圏、水圏、岩石圏、生物圏で起きている身近な現象に興味がある人で、大学でさらに深く幅広く学ぶ意欲のある人が望まれます。そのために高等学校では理科に限らず幅広く学び、興味の裾野を広げておくことがよいと考えています。大学では自然科学の基礎を幅広く学びます。そのため理科と数学について基礎学力を有することが必要です。なお、高校で学んでいない理科の科目については、大学の基礎科目で幅広く学ぶことができます。地球の全域が学びの対象ですから、基礎的な英語力も必要です。自然現象を観察し、常になぜだろうと原因追究し、得られた専門知識をよりよい未来社会実現のために活用したいと考えている人最近の地球表層の自然現象は、時には甚大な被害をもたらし、将来の環境変化に大きな影響をもたらす可能性も指摘されています。生物の行動や反応など時間をかけて観察することが必要な現象や、過去にさかのぼって変化の軌跡をたどる必要がある現象など、粘り強く自然を観察し実験解析する態度が求められます。さらに観察や実験の過程では常に原因を追究する態度が求められます。また、大学の学びで得た専門知識を社会のために積極的に活用したいと考えている人が望ましいと考えています。理科を幅広く学べることから、中学や高校の理科教員や博物館学芸員を目指す人も適しています。理科の実験が好きで、観察した現象を科学的に順序だてて説明することができる人地球圏で起きている多様な現象を観察し、実験・解析し、結果をわかりやすく説明する能力が、よりよい社会を実現するために必要とされています。そのため、身近な自然現象をじっくり観察したり、条件を変えるとどのような変化が起こるかを試したりすることが好きな人が望ましく、なぜそうなるのかを常に考え、現象と結果を明確に説明する能力を磨く必要があります。そのため高等学校の教育を通じて、言葉による表現力を磨くことが重要です。日ごろから新聞の論説記事などを幅広く読み、自分の意見を整理し、それを論理的に主張できる力をつけるよう心がけてください。実験や観察を続ける忍耐力があり、地球的視野で自然現象を調べるために語学に興味がある人地球圏で起こる現象については、野外で観察することも、過酷な環境で実験を行うこともあります。時間がかかる実験や観察には忍耐力と体力が必要です。高等学校の課外活動やスポーツ活動で顕著な成果を上げた人もその意味で評価します。また、地球圏の現象に国境はありません。地球規模の自然現象を国際協力で調査し、成果を公表することは当たり前になっています。大学では英語を中心に、海外での研究成果や観察された現象を文献で読解する語学力も必要です。課外活動で積極的にコミュニケーション能力を磨いた人や、語学を学ぶことに興味がある人も評価しています。48地球圏科学科は、気圏、水圏、岩石圏、および生物圏からなる「地球圏」で起きている様々な現象について、科学的解析能力を養い、その成り立ちから未来展望に至る幅広い視野と知識を習得し、健全な未来社会の発展に貢献できる人材の育成をめざしています。その実現のためカリキュラムツリーに示すように、1,2年次では理科の必修実験科目を根幹とし、数学、物理学、化学、生物学及び地学などの専門基礎科目で知識の裾野を広げます。さらに3,4年次では、地球科学、地球物理学、生物学のいずれかの実験科目群を選び、専門的な解析能力を高めるとともに、幅広い専門科目で地球圏に対する知識の枝葉を拡大し、卒業論文で論理力、分析力、創造力及び未知の現象を解明する力を結実させます。さらに語学や共通教育科目を通じて、グローバルに活躍できる人材の養成を目指しています。 入学者選抜のねらい 求める人材像(求める能力)理学部地球圏科学科知識・理解態度・志向性技能その他の能力・資質ABCD
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