電気工学科は、電気工学に興味があり、積極的に専門知識を身に付けて人類社会の発展に貢献したいという意欲を持つ人材を国内外から広く受け入れます。そのために、学ぶための基礎学力、グローバル化に対応できる語学力と言葉を理解し伝える力、経験から得られた能力や学びに対する情熱などを、多面的・総合的に評価する多様な入学試験を実施します。 【学位(教育)プログラム名:電気工学】電気工学を学ぶに十分な基礎学力を高等学校において身に付けた人電気工学科で学ぶためには、高等学校において十分な基礎学力を身につけておかなくてはなりません。特に、電気工学は、その基盤を物理学と数学に置いていますから、この2つの学問分野で学ぶ内容を理解しておくことは必須となります。また、入学後は英語文献を読解することが要求されることもあります。さまざまな学問分野は互いにつながって全体として大きな知の体系を作っています。人類社会と自然との調和を尊重できる幅広い視野と安定した判断力を持った電気技術者となるために、入学試験に課されない分野であっても幅広く学んでいることを望みます。日々能力を高めていくための情熱と積極性を持つ人19世紀以降の電気工学に代表される工学技術の飛躍的な進歩は、人類社会に豊かさをもたらす力となりましたが、同時にこの力は自然そのものを破壊してしまいかねないほど大きなものとなりました。現代の技術者には、力をふるう者としての社会的責任を自覚し、人類社会を自然との調和を尊重しつつ発展させてゆくことへの使命感と、それを可能にする創造性、課題探究心が必要です。技術者は日々自己研鑽を積み、能力を高めていかなくてはなりません。情熱と積極性がこれを支えるでしょう。言葉を正確に理解し、分かりやすく伝えることができる人電気技術者として活動するに当たって、他者の意図をその言葉から正確に理解する能力、自分の意思を言葉によって他者に分かりやすく伝える能力は必須です。電気工学の専門家ではない人々に電気工学について理解してもらうように努めることは電気技術者の重要な使命の一つです。また、多数の電気技術者や別分野の技術者が関わる事業に参加して、そこで電気技術者としての能力を十全に発揮するためには、電気工学の知識を備えているだけでなく、他者を論理的に説得する能力や多様な意見をまとめていく技術が求められます。学業の場のみならず日常生活においても、言葉に対する感覚を鋭くし、正確に理解する、分かりやすく伝える能力が必要です。英語に関する資格を取得した人や競技会等で顕著な成績をおさめた人グローバル化が進展している工学の世界においては、技術文書が英語によることはままあることですし、他者と英語でコミュニケーションを行うことも当然のこととなっています。自己研鑽によって英語力を向上させ、資格という形で客観的にこれを証明したことは高い評価の対象となります。また他方で、技術者として社会で活躍するにあたっては、様々な人と関係を結び、協力していかなくてはなりません。したがって、学校内での人間関係を離れて様々な人々と活動を共にする課外活動に積極的に参加し、活躍した人についても評価しています。52人類社会は自然との調和を保ちつつ発展してゆかねばなりません。電気工学科は、電気工学を通じてこれに貢献できる人材、すなわち、電気系の広範囲にわたる知識に加えて高い応用力と実務能力を身につけ、これらの力をふるう者としての社会的責任を自覚した電気技術者を養成することを目標としています。この目標を達成するため、教育課程は、まず、人文社会科学といった一般教養を高めるとともに、数学、物理、化学などの工学系の基礎を学ぶことから始め、それから徐々にエネルギー・電気材料・情報通信・自動制御など電気工学に係る専門知識の習得へと発展していきます。最後に、卒業研究を通してこれらの知識と技術を磨き上げます。時代の変化に合わせて教育内容を見直していますので、常に最新の知識を学ぶことができます。入学者選抜のねらい 求める人材像(求める能力)工学部電気工学科知識・理解態度・志向性技能その他の能力・資質ABCD
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