入試ガイド2025
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化学システム工学科は、学びや諸活動の中で挑戦し続ける意欲あふれる人材や、多様な背景を持ち、さまざまな能力を有する人材を国内外から広く受け入れます。 る多様な入学試験を実施します。 そのために、これまでに培われた理科や数学を中心とする基礎学力、活動や経験を通じて身に付けた能力、資質、学ぶ意欲などを、多面的・総合的に評価す高等学校の教育内容を幅広く学修し、工学を学ぶに十分な基礎学力を有している人化学システム工学科で学ぶ際に必要となる知識として、高等学校までに学習する教科・科目に関する基本的な知識が挙げられます。化学の知識・理解はもちろんのこと、工学全般を学ぶ上で言語的役割を担う数学(指数関数や対数関数およびその微積分まで)や、化学物質の加熱や加圧などの操作やエネルギーの理解に必要な物理の基礎知識(特に力学・熱)は入学するまでにしっかり学習しておいて下さい。また、化学は物理や生物のどの分野とも関連しますので、理科の科目は積極的に取り組んで下さい。なお、バランスの取れた専門家となるために、入試科目に課されない科目であっても幅広く学んでいることを望んでいます。化学や化学工学に関する専門知識と倫理観を身に付けた化学技術者や環境技術者を目指す人現在、多くの化学物質・化学材料により、私たちの生活は驚くほど便利で豊かなものになっています。その反面、化学物質の扱い方や化学技術の使い方を誤ると人々の生命や環境さえ破壊する危険性を持っています。従って、化学技術者は安全に対する強い意識と責任感、倫理観を持つ必要があります。このため、化学システム工学科では、専門知識にとどまらず、安全に対する意識や倫理観を持ち、化学技術により積極的に社会へ貢献しようという強い志を持った人を歓迎します。学習や課外活動から得た経験を踏まえて、自らの視点で物事を順序立てて説明することができる人化学技術者は、様々な分野の研究者やエンジニアと協働して新規化学プロセスの開発やプラント建設に携わります。その際、明確な根拠に基づいて自分の考えを分かりやすく論理的に説明する能力、多様な意見を取りまとめる力が求められます。そのためには、まず日本語の読解力と表現力を高めること、言葉に対する感覚を磨くことが必要です。高等学校での国語を中心とする学習はもちろん、日頃から、新聞や書籍など身近なところにある論理的な文章を読み、自身の意見を整理したうえで、それを論理的に主張できるよう、心がけてください。また、自分自身の考えを伝えるための対話能力も必要になります。英語の資格を取得した人、課外活動(体育・文化・ボランティア)で顕著な成果を収めた人化学技術者の活躍の場はグローバルです。それゆえ、他者と英語によるコミュニケーションを取ることは当たり前になっています。さらに、入学後は専門的な英語文献の読解も要求されます。そのため、英語の4技能(読む・書く・聞く・話す)を総合的に活用できる人を高く評価しています。また、一つのことに集中して高い能力を身に付けた人は様々な分野でリーダーになる素養があると評価されています。このため、体育や文化、ボランティアなどの課外活動に積極的に参加し、高い成績を収めた人、著しい成果をあげた人も高く評価しています。56化学システム工学科は、国内外での化学技術・環境技術に関連する広い分野で活躍できる柔軟な思考力と総合力を兼ね備えた化学技術者を養成することを目標とします。そのため、化学工学や分子工学に関する基礎学力や高度な専門能力が身に付くよう、学生の興味や関心に合わせ、2年次より、化学工業で使用する機器・装置に関する基本的な原理や技術を修得する化学工学コース(日本技術者教育認定機構認定コース)、分子や結晶などの微視的な視点に基づき無機・有機・高分子・生体関連などの物質・材料に関する基礎や技術を修得する分子工学コースを用意しています。いずれのコースも最新の研究成果や実践的な内容を反映させ、情報技術や社会の変化に対応した教育を目指しています。入学者選抜のねらい 工学部化学システム工学科【学位(教育)プログラム名:化学システム工学】求める人材像(求める能力)知識・理解態度・志向性技能その他の能力・資質ABCD

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