医学科は、学びや諸活動の中で挑戦し続ける意欲あふれる人材や、多様な背景を持ち、さまざまな能力を有する人材を国内外から広く受け入れます。 そのために、これまでに培われた基礎学力、活動や経験を通じて身に付けた能力、資質、学ぶ意欲などを、多面的・総合的に評価する多様な入学試験を実施します。 【学位(教育)プログラム名:医学】高等学校の教育内容を学修し、医師になるための十分な基礎学力を有する人医学科で学ぶ際に必要となる前提的な知識として、高等学校までに学習する教科・科目に関する基礎的・応用可能な知識があげられます。特に医学科では科学的探求心と論理的思考力が必要となるので、『数学』と『理科』を入学までに十分に理解しておいてください。また、将来はグローバルな視点で医療に貢献できるよう、『英語』に積極的に取り組んでください。なお、バランスの取れた医師になるために、入学試験に課せられない科目であっても幅広く学んでいることを望んでいます。高い倫理観を有し他者を尊重でき、自律学習能力と自己研鑽を継続できる人医療における医師と患者関係は、かつての医師による一方的な医師主導型医療から、両者が納得いくまで話し合って最良の方法を選択し、協力して医療に当たる相互参加型医療、患者中心型医療へ変遷しています。したがって、これからの医師は、医学知識、医療技術だけでなく、多様な背景をもつ患者の自己決定権を尊重して状況に合わせて様々な提案を行うとともに、高い倫理観と豊かな人間性を併せ持たねばなりません。このような使命感を持った人を歓迎します。自らの視点で物事を解釈・表現し、他者と良好な関係を築く能力を有する人医学科の学生は、卒業時に患者とその家族、医療者、関係機関と円滑なコミュニケーションを実践し、患者中心の医療、医療チームの一員としての自覚、多職種連携に取り組む必要があります。そのために日頃から自尊心と高い倫理観をもち、他者と信頼関係を積極的に築くように心がけてください。確かな根拠に基づいて自分の考えをわかりやすく論理的に説明することや、多様な意見を取りまとめる日本語の読解力や表現力を高めること、言葉に対する感覚を磨くことが必要です。国際的な医療制度に関心を持ち、公衆衛生学的見地から地域社会に貢献する人医療のグローバル化により治療の対象となる人は国籍・人種も多様化しています。英語によるコミュニケーションをとるための読む・聞く・話す・書くといった英語の4技能を総合的に活用できることは重要です。将来、海外からの患者の診療、医療者との交流が行え、国際保健や医療制度等の社会的問題の情報を積極的に収集できる能力を持った人を歓迎します。卒業後、地域の医療機関、保健、福祉、行政と連携でき、地域医療に貢献する能力が必要です。62医療のプロフェッショナルとしての誇りと広い視野を持ち、患者に寄り添い、地域社会に貢献する医師の育成が医学科の目標です。基本的医療専門知識と技術を身に付けるための基礎・臨床医学教育科目を基盤に、低学年からの早期臨床医学体験、共通教育、研究室配属を通し、医療人としての幅広い教養、生命倫理の重要性、科学的探究心、論理的思考力を修得します。高いコミュニケーション能力、グローバルな視野で地域に貢献できるように英語での医療面接も行います。高学年の診療参加型実習で病歴聴取、身体診察・手技など診察技能や診察所見に基づく臨床推論能力の向上をめざし、多職種連携教育、健康行動科学の重要性を追求します。また、医学科では「人が人を治療する」という原点に立ち、高い倫理観と豊かな人間性を併せ持った医師・医学研究者の育成を目指します。入学者選抜のねらい 求める人材像(求める能力)医学部医学科知識・理解態度・志向性技能その他の能力・資質ABCD
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