薬学部薬学科は、基礎科学の総合を基盤としながら、将来医療人になるべく倫理観、使命感そして責任感を十分に理解できる人材を国内外から広く受け入れます。そのために、これまでに培われた基礎学力、活動や経験を通じて身につけた能力、技能、学ぶ意欲を、多面的・総合的に評価する多様な入学試験を実施します。 【学位(教育)プログラム名:薬学】高等学校の教育内容を幅広く学修しており、探究心旺盛で科学に関する素養を有する人薬学科の講義を理解するためには、高等学校までに学習する教科の基本的な知識は重要です。特に、生物・化学・物理の知識は薬学において必要不可欠なので、入学までに十分習得しておくことが望まれます。物事の現象に対して、『なぜ?』と疑問に思うことが学問の前提です。高校生の間に、身の回りの様々な疑問・問題点を自分自身で積極的に調査し、その答えを導き出す姿勢、つまり探究心を育てておくことが重要です。なお、薬学科では将来優れた医療人となるために、入学試験に課されていない科目であっても幅広くしっかりと学んでおくことを望んでいます。思いやり、倫理観、使命感そして強い責任感を備えている人将来の医療人として、他人の考えや気持ちに思いを寄せることができるようになって下さい。また薬学科を卒業すると、将来的に人の命に携わる職業に就く可能性が高いでしょう。薬剤師や薬学研究者は、少しでも使い方を誤ると人の生死も左右してしまうような薬物を扱う仕事です。それゆえ、常に相手のことを考え行動する高い倫理観、自らが患者の治療に携わっているとの使命感や責任感を持つことが重要です。これらの多くは高等学校の授業で直接的に習うものではないので、部活動などの学校生活や日常の生活を通して身につけておくことを望んでいます。患者ならびに医師をはじめとする医療関係者と適切に連携できるコミュニケーション能力を備えている人医療は、医師をはじめとする多くの医療関係者との密接な連携により実現されています。その際、確かな根拠に基づいた自分の考えを、相手にわかりやすく簡潔に説明することが重要です。また、患者やその家族に対して薬や症状の情報を説明する際においても同様です。それゆえ、日本語の読解力や表現力を高めることが必要であり、高等学校での国語を中心とした教科により習得する能力は薬学科でも不可欠になります。日頃から、友人や先生、家族と積極的にコミュニケーションをとり、他人の考えを的確に理解し、自分の考えを論理的に主張できるよう心がけておくことを望んでいます。医療業界のグローバル化に対応するため英語の資格を取得した人やスポーツや生活習慣を通じて、心身の健康維持・増進を目指す姿勢を持っている人医療業界を取り巻く環境は、グローバル化が進んでいます。患者も日本人のみとは限らず外国人も増えています。また、医療関係の最新論文の多くは英語で書かれています。それゆえ、薬学科では英語の4技能(読む、聞く、書く、話す)を総合的に活用できる人を望んでいます。加えて将来医療人になる者が自身の健康に無関心では、患者に対して説得力のある医療を遂行できるとは思えません。よって、薬学科では普段から自身の健康維持・向上に心がけている人を望んでいます。66薬学部薬学科は、『医薬品の開発や安全使用に関する基礎的、臨床的先端研究の推進をもって国民の健康と福祉に貢献すること』を教育研究の理念としています。この理念に基づき、『基礎科学の総合を基盤としながら、医療人としての倫理観、使命感そして責任感を十分に理解し、高度な薬学の知識・技能を身につけ、生涯にわたり自己成長できる薬剤師、並びに教育・研究者の養成』を目指しています。このための教育課程は、少人数教育を基本とし、低学年時に基礎的な薬学科目を、高学年時により薬剤師として必要とされる臨床的技能を含めた専門性の高い薬学科目を配置することで、確かな学力・技能の向上に配慮しています。入学者選抜のねらい 求める人材像(求める能力)薬学部薬学科知識・理解態度・志向性技能その他の能力・資質ABCD
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