大学案内2025
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 人文・社会・自然科学の各系列、「総合系列科目」、および「学修基盤科目」があり、総合大学である本学の特長を十分に生かした約90の多彩な授業科目を開講しています。これらの科目の中から、興味・関心のある科目を選んで学習します。 人文科学は、人間の精神や文化、あるいは人間そのものを探求する学術分野です。言語や社会、歴史といった専攻分野を横断的に学習することで人間の本質について理解を深め、自由で柔軟な思考力・発想力・発信力のある、グローバルな人材を育てます。 自然界や人間界で起こる自然現象の原理を紐解き、その応用を追究する学術分野です。文系の学問からアプローチする人文科学や社会科学に対して、自然科学では数学や物理、化学など理系の学問を利用して研究・課題解決に取り組みます。「論理の力」の基礎を鍛えます。「論理の力」とは、自分の考えを相手にきちんと伝え、そして相手が伝えてくるものをきちんと受け取る力のこと、すなわち「言葉を自在に扱う力」「日本語の力」の一つです。授業ではまず、「論理」の基礎中の基礎である「接続表現の使い方」を一から確認し直します。そして、毎回の演習を通して「論理の力」の基礎を鍛錬し、最終的に、本や論文を論理的に読み解き、なおかつ自分で議論を論理的に構成する力を養うことにつなげます。中国の古典文学を紹介し、現在とは異なる時空で起こる物語を使い、そこで考えられる各種問題について学生にレポート提出を求めています。これは提起された問題に自分の立場から自分の言葉で説得性のある文章が書けるようにするためです。時には発想の転換が必要な場合もあります。提出されたレポートを紹介しながら、知識情報の習得とともに、事柄を見る視角を広げることで、説得性のある文章を書けるようになります。物理学は、広大な宇宙から極微の素粒子まであらゆるスケールの現象を対象として、簡潔で普遍的な見方を見いだそうとする学問です。物理学の原理と法則は、現代社会を支える技術や製品に活かされ、私たちの生活を豊かにしています。物理の世界の授業では、熱、電気・磁気、光、エネルギー、大気や気象、原子、宇宙などに関するさまざまな現象、あるいは身のまわりにある機器や道具等を取り上げ、それらに関わる原理や法則を学び、物理学の物事の見方・とらえ方、思考力等の基礎的な能力を身につけます。 高校で学んだ「現代社会」を発展させた学術分野で、国家や社会の仕組みなど人間社会のさまざまな側面を科学的に研究します。政治や経済などの社会的システムがどのように成り立っているのか考察を深めることで、構造的な思考力の習得を目指します。普段の生活ではあまり意識されませんが「行政」は私たちが日常を円滑に過ごすため「皆のため」にさまざまな活動をしています。その際の方法として「皆のため」に「法」により私たちの権利や自由を制限することもあります。これにより権利や自由を制限された者は「皆のため」に我慢する必要があるのでしょうか。また納得できない場合、「行政」を相手に裁判を起こしたり損害賠償を求めたりすることはできるのかなど、法的な観点から一例として「行政」の活動と私たちとの関係を学びます。普段お店に並んでいる商品はどのように流通し、それがどう作られたのか考えてみたことはあるでしょうか。私たちの生活が今日も不自由なく営めるのは、流通やマーケティングの仕組みが円滑に機能しているからです。商学は実践的な知識として学ぶ分野で、この授業では特にマーケティングや流通に焦点を当てます。大学4年間および卒業後にもビジネスの実践を意識できるよう、普段から現実を観察してもらうように授業を進めます。統計は、データの持つ情報を圧縮する記述統計とデータの背後に隠れている確率分布を推測することでデータを説明したり未来を予測したりする推測統計から成り立っています。記述統計では、機械学習やAIを意識し、統計量を何らかの評価関数の最適化により導出し学んでいきます。もちろん、評価基準の設定方法や評価関数の作り方も学びます。推測統計でも、機械学習を意識して、ある評価基準に基づいた背後の確率分布の推測法を学びます。010302027PICK UPPICK UPPICK UPPICK UPPICK UPPICK UP総合教養科目人文科学自然科学論理学アジアの文学物理の世界社会科学法学商学統計入門

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